日本文学
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『竹取物語』にみる皇権と道教 : 不死の薬の歴史から(<特集>古代文学における<虚構>と<他者>)
小嶋 菜温子
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1988 年 37 巻 4 号 p. 20-33

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抄録
かぐや姫がのこした形見の不死の薬を焼く煙には、人間の苦悩だけでなく、帝が体現する共同体の意思も喩的にこめられている。天界にむけての地上の権威を律令皇権にまとめあげ、ふたつの世界をつなぐよすがを喪失するという結末。それは神仙思想の風潮のもと不老不死の幻想になじんでいった、時代の動向とは異質であった。物語はみずからを、歴史をはじめとするさまざまな他者と区別しつつ、固有の虚構性をきずきあげようとしたのである。
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© 1988 日本文学協会
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