静岡県立大学
1989 年 38 巻 3 号 p. 28-47
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近世後期における長編読本の成立を、宣長・真淵の擬古典主義から導き出される寓言物語論から論じる。これによって、雅文体の長編読本と、和漢混淆文によって書かれた長編読本との接点が明らかになるはずである。そして、綾足の『本朝水滸伝』、京伝の『善知安方忠義伝』、馬琴の『南総里見八犬伝』という長編読本のエポックとなった代表作を論じ、近世散文史の構想を提示する。
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