亜細亜大学
1991 年 40 巻 1 号 p. 14-24
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今日自明の理として流通している作品の唯一無二の起源としての「作者」という考えを退けるならば、「作者の復権」以前にまず「作者とは何か」が問われなくてはならないだろう。今日、テクスト論、読者論等によって「作者」は解体されつづけてきたが、それらの脱構築の試みの中にも「性的差異(ジェンダー)」という視点は脱け落ちていたように思われる。ここでは初期一葉を例にとって「作者」「テクスト」「性的差異」について考えてみる。
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