上智大学大学院
1997 年 46 巻 2 号 p. 10-18
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紫式部日記に描かれた、敦良親王御五十日の儀の記事の中に、御膳の取り次ぎ役にあたった小大輔と源式部の装束について、「織物ならぬをわろし」とする同僚女房からの非難の声があがったようである。なぜ小大輔と源式部の装束が非難の対象となったのか、解釈の揺れる所であるが、所謂「禁色」などの、当時の女房装束にまつわる禁制そのものを改めて考証することにより、より無理のない解釈を試みた。
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