日本文学
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ベトナムの影、文革の影 : 一九七〇年前後の東アジア文学をめぐって(<特集><異文化>と<日本文学>)
佐野 正人
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1999 年 48 巻 1 号 p. 32-41

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抄録

東アジアの<戦後>はそれぞれの国家が孤立の中で「国民国家」を形成、強化してきた時期であった。それが劇的に変化するのは一九六五年からのベトナム戦争本格化の衝撃によってである。ベトナム戦争とそれに触発された中国の文化大革命は、東アジア文学に「われわれ」への問いと、<戦後>の否定をもたらした。ベトナム戦争に直接関わった韓国の黄〓暎、日本の日野啓三、また中国の紅衛兵世代の作家鄭義の文学の同時代性を検討する。

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© 1999 日本文学協会
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