椙山女学園大学
2002 年 51 巻 6 号 p. 1-9
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古事記のオホクニヌシは、成長過程が詳述されている大変珍しい神である。古事記の本文によれば、少年であったオホクニヌシは根の堅州国におけるスサノヲの試練を通過後、成人として国作りをし、葦原中国を「うしはく」。しかし、国譲りの条では二人の子神の活動が主となりオホクニヌシは老人の様である。これは、力が衰えたり死ぬことのない天つ神の対として、国つ神の代表をこのように描く必要があったからと考えられる。
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