福岡女子大学
2004 年 53 巻 10 号 p. 14-21
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モデルとされる敵討事件説話の「實」と異なる「虚妄の説」として椋梨一雪の批判を浴びた井原西鶴の『武道伝来記』は、先行作品や地方伝承等が方法的に織り込まれ仕組まれた諸国咄としての創造性に富む作品である。巻七の二「若衆盛は宮城野の萩」に描かれる登場人物の関係性や、事件展開の意味と精神性は、その舞台空間である「外が濱」の文芸的イメージを鍵として解読することができる。
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