明治大学
2005 年 54 巻 10 号 p. 34-46
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近松最晩年の時代浄瑠璃『井筒業平河内通』には、さまざまなミステリー的要素が認められる。本稿では、同作の分析を通して、惟高親王の皇位纂奪をめぐる筋立てには怪奇的な色彩の濃いホラー的特色が、また、親王の二条后への横恋慕をめぐるそれには緻密な構成に基づく謎解き本位のミステリーとしての特色が、それぞれ顕著であるということを考察した。
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