日本文学
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水木しげる<貸本版鬼太郎もの>の世界観 : <都市>と<他界>の連続性(<特集>怪異をひらく-近代の時空へ)
松村 良
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2005 年 54 巻 11 号 p. 58-68

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抄録

水木しげるは「ゲゲゲの鬼太郎」以前に、貸本漫画で<鬼太郎もの>の大河長編作品を描いている。そこでは繰り返し<他界>(=地獄)へ行く話が出てくる。その一方で、鬼太郎が誕生したのは東京都調布市であり、その後も彼は東京という<都市>に住む少年として描かれる。この<都市>と<他界>は平面的に連続しており、全ての出来事が平面上のどこかで接続するという、この時期の水木の世界観を提示しているものと思われる。

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