東京女子大学
2010 年 59 巻 10 号 p. 2-12
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近世文学の時代は、儒数的な倫理によって武家の支配・統治を正当化する価値秩序によって支えられていたが、石高制に基礎を置く武家の財政は商・工業の発達による経済構造の変化によって困窮し、威儀を正し礼節を重んじて武士らしく暮らすには多大な失費を強いられた。だが、統治者としての権威に固執する武家は、改革と借金を繰り返していた。そのような近世的価値秩序との関わり方の中から近世文学の多種・多様なジャンルが発生した。
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