日本文学
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小松左京『日本沈没』とその波紋 : 高度成長の終焉から「J回帰」まで(<特集>《成長》の中の戦後日本文学再検討)
鳥羽 耕史
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2010 年 59 巻 11 号 p. 14-26

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抄録
一九六〇年代の小松左京は、SFやルポルタージュや評論によって、「日本」を探究したが、その結論は意外にも古き良き故郷であり、開発を望むものではなかった。『日本沈没』も田中角栄『日本列島改造論』への批判として書かれ、沈没する日本は古代に遡行したものとなっていた。この小説は現在に至るまでマンガ、ラジオドラマ、映画、テレビドラマなど、様々なメディア向けに脚色され続けているが、その流れを追っていくと、サブカルチャーを介した日本回帰という「J回帰」の特徴が出ていることがわかる。
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© 2010 日本文学協会
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