立命館大学
2010 年 59 巻 5 号 p. 32-41
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景戒『日本霊異記』は、説話集研究の方法で「文学」として扱われ始めた。しかし最近では景戒の信仰の内面に分け入る研究が進みつつあり、そこでは『霊異記』を仏教修行者のテキストとして読む視点が要求されている。壊れた仏像の声を聞く下巻第十七縁、同第二十八縁を取り上げつつ、常住不変の法身との関係性のなかで「仏の道を成らむ」者たちのテキストが、どのように読み解けない部分を抱えているかを指摘する。
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