芝浦工業大学 成蹊大学 和光大学
2017 年 66 巻 5 号 p. 23-33
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愛知県名古屋市にある熱田社の最古の縁起が『尾張国熱田太神宮縁起』(『寛平縁起』)である。奥書には寛平二(八九〇)年に編纂したとあるが確定できない。本稿では、九世紀にこの縁起を位置づけた場合の〈伝承世界〉の広がりについて考えてみたい。「古風土記」の形式「俗」で書かれる建稲種公をめぐる縁起独自伝承、特に「覚賀鳥」をめぐる伝承を中心に九世紀に成立した可能性を提示する。
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