日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
総合論文
貴金属を含む三核およびキュバン型四核混合金属-スルフィドクラスターの合理的合成法の開発
五十田 智丈溝部 裕司桑田 繁樹干鯛 眞信
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2001 年 2001 巻 9 号 p. 493-500

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抄録

モリブデンおよびタングステンのスルフィド架橋二核錯体[M2S2(μ2–S)2(S2CNEt2)2] (M = Mo,W)と各種貴金属錯体とを反応させることにより,[M′(μ2–S)2M2(μ2–S)2] (M = Mo : M′ = Pt; M = W : M′ = Pd, Pt),[M′(μ3–S)(μ2–S)3M2] (M = Mo, W : M′ = Rh, Ir),および[M′2M2(μ3–S)4] (M = Mo : M′ = Pd; M = Mo, W : M′ = Rh, Ir)骨格を有する一連の三核およびキュバン型四核混合金属クラスターを,それぞれ選択的に合成できることを見いだした.これらの反応においてどの骨格構造が生成するかは,用いる金属の組み合わせ,または導入する金属錯体上の配位子の種類に大きく依存することが判明した.一連の新規なクラスターの構造については,[Pt(PPh3)(μ2–S)2{W(S2CNEt2)}2(μ2–S)2],[{Pd(PPh3)}2{Mo(S2CNEt2)}2(μ3–S)4], [Ir(PPh3)2(μ3–S)(μ2–S)3{W(S2CNEt2)}2(μ2–Cl)],[{Rh(cod)}2{MoCl(S2CNEt2)}2(μ3–S)4] (cod = 1,5-cyclooctadiene),および[(RuCp*)2{MoCl(S2CNEt2)}2(μ3–S)4](Cp* = η5–C5Me5)の単結晶X線解析を行って確認した.

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© 2001 The Chemical Society of Japan
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