工業化学雑誌
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黒鉛質電解板の構成粒子と耐陽極侵食性
大谷 杉郎
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61 巻 (1958) 12 号 p. 1543-1546

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抄録

黒鉛質電解板の耐陽極侵食性を改善するためには,電解板を構成する黒鉛粒子の状態を重視すべきであると提案した。最初に実用成績の明らかな黒鉛質電解板数種につき,黒鉛化度その他の結果よりも,電解板中における耐食性の大きい粒子の分布の粗密が, より実用成績と一致した関係を示すことを述べた。次にこのような耐食性の異なる黒鉛粒子の生成が,原料コークスが同一の場合には,黒鉛化に際し,コークス中に共存する有機物の違いにより発生することを示した。この結果から,電解板製造時における結合剤の種類と,コークス粒子内における存在の状態が,耐食性と密接な関係にあると考え,ピッチ類の含浸操作が黒鉛粒子の構造,ひいてはその耐食性に影響を与えることを確かめた。

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