63 巻 (1960) 5 号 p. 855-859
透過の遅れ時間から,従来の理論によって求められた拡散係数は不十分であることを述べ,透過の遅れ時間(θ)は一般に〓で表わされることを導き,高分子皮膜の種類,皮膜の厚さ(l),低圧部の容積(V)等をかえて実験を行ない,上式が成立することを確かめた。なおそれによってポリエチレンの拡散係数,溶解度係数を求め,ポリエチレンにおいてもゴム状物質と同様に,拡散係数と気体分子の大きさとの間に比例関係が,また気体の臨界温度とその溶解度係数の間には一次関係がなりたつことを確かめた。