工業化学雑誌
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フッ素金雲母の結晶化におよぼすフッ化カリウムの影響
中 重治野田 稲吉
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63 巻 (1960) 6 号 p. 954-956

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抄録

フッ素金雲母にKFを5~20wt%添加した試料について温度-時間曲線法を使用して,溶融温度と結晶析出温度の測定および過冷却現象の観察を行ない,フッ素金雲母生成に対するKF添加の影響を検討した。
溶融温度は添加量5%では1369℃,10%では1362℃で,100%フッ素金雲母にくらべて僅かの温度低下であったが,20%添加のものは温度低下が大きく約1290℃であった。結晶析出温度の測定から5%添加試料は100%フッ素金雲母の場合と同様な複雑な過冷却現象を示す傾向をみとめた。しかし,10%では溶融履歴の影響が少なくなく,冷却速度を遅くすればほとんど過冷却することなく結晶化し得た。また添加量10%までの溶融体が過冷却し急激に結晶化する場合の温度は1300~1270℃の範囲でほぼ一定であった。
なおフッ素金雲母に対する晶化例としてのKFの影響は過冷却度を減少させ,核の多発することを防ぎうることであることを認めた。

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