工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
スチレン-メタクリル酸イソブチルグラフト共重合体の単分子膜
東出 福司
著者情報
ジャーナル フリー

64 巻 (1961) 6 号 p. 1137-1139

詳細
PDFをダウンロード (887K) 発行機関連絡先
抄録

スチレンを幹とするメタクリル酸イソブチルグラフト共重合体をイソプロピル化ポリスチレンのヒドロペルオキシドをもとにして合成した。その0.05%ベンゼン溶液で単分子膜をつくり,F-A曲線からグラフト共重合体の極限面積を測定した。
極限面積はポリスチレンが6Å2,イソプロピル化ポリスチレンが7.6Å2,そのヒドロペルオキシドが12Å2,グラフト共重合体が18Å2と順次に増加した。
前三者の重合体の基本分子当りの極限面積は分子量により変化しないので,これらの極限面積の増加は分子構造の変化から生じたものと考えられる。グラフト共重合体の極限面積が大きいのは,分岐したポリメタクリル酸イソブチルの極限面積が大きいからである(40Å2)。
なおポリスチレンにメタクリル酸ベンジルをグラフトさせた共重合体の極限面積も,グラフト物の比較のため同時に測定した。

著者関連情報
© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
前身誌

東京化學會誌

feedback
Top