65 巻 (1962) 6 号 p. 929-931
フッ化水素カリウムとの溶融によって,ケイ酸から得られるケイフッ化カリウムを他種成分から,速かに分離する方法を迫求した。融成物処理に硝酸を用いる場合,これに硝酸カリウムを併用すると,速かに分離を達成できるのをみた。また,この分離のために,硝酸を使用することによらない種々な処理法を試みたところ,塩化カリウム併用における塩酸,硫酸水素カリウム,ピロ硫酸カリウム,ギ酸,水酸化カリウム併用におけるクエン酸,などの使用も,またそれぞれに融成物処理方法として成立ち,ケイフッ化カリウムを速かに分離する方法として,ほぼ満足し得る結果の得られることがわかった。なおこれらによる処理方法は実際試料については,鋼滓の無水ケイ酸定量への適用がまず可能であるのをみた。