工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
粉体サスペンジョンの流動学的性質と吸液量
松村 輝男
著者情報
ジャーナル フリー

66 巻 (1963) 1 号 p. 1-3

詳細
PDFをダウンロード (896K) 発行機関連絡先
抄録

各種粉体のサスペンジョンについて,粘性係数と粉体の容積百分率との関係を求めた結果,次の諸事実が明らかとなった。
(1)粘性係数と容積百分率との曲線には,粘性係数が急激に増加し始める臨界濃度が存在し,その前後では粘性係数と容積百分率について,Arrheniusの式が適用される。
(2)吸液量より求めた容積百分率と,臨界濃度における容積百分率との間には密接な関係がある。
(3)粉体に対して分散能力を有する非イオン界面活性剤を添加すると,臨界濃度は高濃度側に移るが,分散能力を有しない非イオン界面活性剤を添加しても,臨界濃度は変化しない。すなわち,吸液量の測定によっては知ることができない非イオン界面活性剤の添加による粉体の分散度の変化を,本方法により明瞭に判定することが可能である。

著者関連情報
© 社団法人 日本化学会
次の記事

閲覧履歴
前身誌

東京化學會誌

feedback
Top