工業化学雑誌
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アルミニウムアルコキシド触媒によるプロピレンオキシドの重合
岡田 鉦彦林 三鶴山下 雄也石井 義郎
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66 巻 (1963) 10 号 p. 1489-1492

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抄録

エポキシドの重合における金属アルコキシド触媒の作用についての知見を得るために,アルミニウムt-ブトキシド(ATB),アルミニウムiso-プロポキシド(AIP)およびアルミニウムエトキシド(AE)の3種のアルコキシドを用いて,プロピレンオキシドの重合を主として重合速度の観点から調べ,触媒の活性および溶媒の効果についてつぎの結果を得た。
(i)一般に重合速度は次式で表わされる。-d[M]/dt=k[M][C]x x=0.4~1.0
(ii)3種の触媒の重合活性は,ATB>AIP>AEの順になる。
(iii)極性溶媒の場合ほど重合速度は大きいが,生成ポリマーの立体規則性の程度は低い。
(iv)極性溶媒中で速度が大きいのは,主として触媒の会合度が小さいことに基づく活性点の増加のためである
。(v)アルミニウムアルコキシドへの塩化亜鉛の添加効果は,この両者が,高活性の錯合体を作ることによるものと思われる。

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