66 巻 (1963) 5 号 p. 628-631
環状ジメチルポリシロキサンの開環重合触媒として, 水酸化セシウム, カセイカリなどの強塩基性アルカリ金属水酸化物を使用した場合は, 触媒を完全に取り除くかまたは不活性化しないと高温度で重合体が解重合をひき起す。
著者らは, 強塩基性を示すが高温度では不活性な物質に分解する水酸化テトラアルキルアルソニウム化合物[(n-C4H9)4・AsOH],水酸化テトラアルキルスチボニウム化合物[(n-C4H9)4SbOH],[(CH3)4SbOH] , 水酸化トリアルキルスルホニウム化合物[(CH3)3SOH],[(C2H5)3SOH]グアニジン[HN=C(NH2)2],およびアミジン〓などについて環状ジメチルポリシロキサンの開環重合を検討して,[(n-C4H9)4AsOH] はすぐれた開環重合触媒能力をもっていることを見出した。
また, 同じように強塩基性を示す水酸化テトラメチルアンモニウム[(CH)3NOH],水酸化テトラ n-ブチルホスホニウム[(n-C4H9)4POH],水酸化テトラn-ブチルアルソニウム[(n-C4H9)4AsOH]の開環重合触媒について,オクタメチルシクロテトラシロキサン[(CH3)2SiO]4とヘキサメチルジシロキサン[(CH3)3Si]2Oの平衡化反応を検討した結果, これら3種類の触媒能力は(n-C4H9)4POH>(n-C4H9)4AsOH>(CH3)4NOHの順であった。