67 巻 (1964) 1 号 p. 72-76
ヒドロキシルアミン塩~鉄(II)塩系試薬(・NH2の発生剤)をモノ置換アントラキノン(置換基:α-およびβ-CH3,α-およびβ-Cl,α-およびβ-OH,β-OCH3)に濃硫酸中130℃で作用させ,どのような生成物がえられるかを研究した。その結果,用いたモノ置換アントラキノンはすべてα-およびβ-位にアミノ基をもつモノアミノ体を生じた。メチルアントラキノンのアミノ化では・NH2がアントラキノン核に付加して生ずるラジカルの二量体も生成した。オキシおよびメトキシアントラキノンのアミノ化では主生成物はアミノ化物のスルホン酸であった。反応率におよぼす置換基効果から,モノ置換アントラキノンの反応性はE型置換基(とくに+E型置換基)の存在により,またβ-位よりα-位で高められることがわかった。