工業化学雑誌
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ボイラー用水全鉄分析計の試作
丹野 和夫中島 史登
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67 巻 (1964) 11 号 p. 1824-1827

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抄録

ボイラー用水中の微量全鉄を計測,管理するための全鉄分析計を試作した。分析原理は2,4,6-トリピリジル-s-トリアジンを発色試薬とする吸光光度法で,つぎのような分析操作が自動的にくり返される。すなわち,試料水に塩酸を加えて加熱し,微粒子状の鉄を溶解する。ついで,塩酸ヒドロキシルアミンを加えて第二鉄イオンを第一鉄イオンに還元したのち,酢酸ナトリウム溶液でpHを約4.2に調整し,2,4,6-トリピリジル-s-トリアジン溶液を加えて発色させる。発色液を200mm吸収セルに導入し,吸光度から全鉄濃度を記録する。分析の1サイクルは30分で,測定濃度範囲は30ppbまたは150ppbまでである。
分析計による測定精度は手分析よりもすぐれており,変動係数は0.6~2.6%であった。長時間の測定ではドリフトによると思われる平均値のずれが認められたが,これは感度調整により較正することができる。

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