リグニンの過酢酸分解の機構を研究する第一段階として, バニリルアルロールとベラトリルアルコ一ルの過酢酸分解をおこなった。ガスクロマトグラフィーとペーパークロマトグラフィーを用いて, バニリルアルコールの分解物からはバニリン, バニリン酸, アセチルバニリン酸,β-カルボキシムコン酸, マレイン酸, シュウ酸およびバニリルアルコールのジアセテートを検出した。ベラトリルアルコールの分解物からはベラトリルアルデヒド, ベラトリル酸およびバニリルアルコールを検出した。この結果にもとづいてそれぞれの分解機構を考察した。