工業化学雑誌
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酸性白土の成型硫酸処理法の工業的応用
菅原 勇次郎山田 武敏相庭 辰雄
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69 巻 (1966) 7 号 p. 1278-1281

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抄録

前報で明らかにされたように,成型硫酸処理法による活性白土製造に必要な条件は硫酸と混練し,成型後熟成反応を十分に行なうことである。かくすれば次の溶離処理と洗浄操作を成型状態に保持したまま能率よく行なうことができるという基礎的知見が明らかになった。(1)溶離硫酸はこれを全部一度に用いる(1回溶離)よりも,これをいくつかにわけて用いる多回式溶離が製品活性白土の品質が向上する。また,1回溶離の場合でも溶離後に直接水洗浄することなく希硫酸で洗浄した後,水洗浄すれば多回式溶離と同様に品質が向上する。このことは直接水洗浄すると鉄やアルミニウムの硫酸塩が加水分解をおこし,活性表面に沈着するのでこれを防ぐためである。(2)多回式溶離の際にあたらしい硫酸のかわりに活性白土製造時の硫酸処理母液を用いても最後にあたらしい硫酸で洗浄すれば(1)と同様,品質のよい活性白土が得られる。(3)はじめに酸性白土の硫酸処理母液で,つぎにあたらしい硫酸で処理して,この際得られる処理硫酸をつぎの処理工程に循環使用すれば品質の良好な活性白土が得られ,過剰の硫酸を必要としないので必要硫酸量が節約でき,かつ残留未反応硫酸の少ない濃厚な処理母液が得られ,これより副産物を回収するのに有利となる。

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