工業化学雑誌
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塩化チタン(III)-ナトリウム-水素-ビスシクロペンタジエニルチタニウムジクロリド系触媒のプロピレン重合特性およびその合成反応の検討
町田 和夫小川 晶清利 忠弘
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70 巻 (1967) 10 号 p. 1812-1818

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抄録

塩化チタン(III)-ナトリウム-水素系のプロピレン重合触媒は,使用する塩化チタン(III)の製造法が異なると,その触媒活性に大きな差が認められたが,ビスシクロペンタジエニルチタニウムジクロリドを添加すると触媒活性が向上し,また得られるポリプロピレンの結晶性も向上した。この場合は使用する塩化チタン(III)の製造法が異なっても触媒活性とポリマーの結晶性には影響がなく,得られた触媒の活性は安定していた。この新触媒系を合成する場合の雰囲気ガス,合成温度および原料成分配合比の影響を実験し再現性の良い結果を得た。
さらにこの触媒系の合成時に生起する反応について検討し,触媒に吸収された水素の一部がナトリウムと反応して水素化ナトリウムとなるが,この水素化ナトリウムはプロピレンの重合活性に関しなんら有効な働きをしないこと,またナトリウムはシクロペンタジエニルナトリウムまたはアルキルナトリウムのような化合物に変化し塩化チタン(III)との組合せによって触媒を形成するようなことはないことを確かめた。

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