カーボンは大別すると核成長型と分解型がある。本研究ではこの中間のカーボンを試作しその性質を調べた。すなわち, ジビニルベンゼン重合体( 架橋高分子) を加熱分解してカーボンを作り, その性質を特に示差熱分析, X 線分析, 電子スピン共鳴吸収および吸着などから調べた。その結果, 表面積の大きいカーボンが得られ, かつ600~700℃で構造変化のあることが確かめられた。すなわち, この温度あたりでカーボンの結晶子の成長がおこり始め, この成長が多方向であるため結晶子間で炭素原子を最後にとりあいを演じ, 結果において割れ目が入り電子スピンが生ずると考えるとX 線分析, 電子スピン共鳴吸収, 表面積の増加を説明できる。