工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
アンチモン酸化合物の合成とそれらのイオン交換性
阿部 光雄見城 忠男伊藤 卓爾
著者情報
ジャーナル フリー

70 巻 (1967) 3 号 p. 291-296

詳細
PDFをダウンロード (1715K) 発行機関連絡先
抄録

種々のアンチモン酸化合物を合成し,それらのイオン交換性を測定した結果,アンチモン酸アルミニウム,アンチモン酸ジルコニウムおよびアンチモン酸スズが物理的および化学的に安定な陽イオン交換体であることがわかった。
とくに,それら安定なアンチモン酸化合物のうち,アンチモン酸ジルコニウムについて合成条件およびイオン交換性について比較的詳細に検討した。
アンチモン酸ジルコニウム陽イオン交換体はピロアンチモン酸カリウム水溶液と硫酸ジルコニウム水溶液との反応によって得られた沈殿を水洗,乾燥することによって白色の塊状物として調製された。
イオン強度を等しくした0.1N(KCl+KOH)溶液を用い,バッチ法によるpH滴定曲線は弱い一塩基性酸を示した。
このアンチモン酸ジルコニウムへのK+の吸着量はpHの増加とともに増加した。
さらに, 0.8φ×10cmのカラムを用い希硝酸を溶離液としてミクロ量のLi, Na, Kを効果的に分離することができた。

著者関連情報
© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
前身誌

東京化學會誌

feedback
Top