工業化学雑誌
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非分散型紫外線ガス分析計による有機溶媒蒸気の定量法ならびに測定精度の検討
鴻巣 久雄益子 洋一郎
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70 巻 (1967) 3 号 p. 300-304

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抄録

非分散型紫外線ガス分析計を使用して空気中の有機溶媒蒸気の紫外全波長領域における吸光度を直接に測定し,これを迅速簡易に定量した。本研究では比較的高沸点の試料を測定するために試料加熱気化器を試作し,これにより試料を気化させたのち,試料蒸気を気体セルに常圧で導入した。本分析計による測定精度を統計的方法によって検討した。試料の検出限界はトルエン,エチルベンゼン,クロルベンゼン,アニリン,シクロヘキサノン,ピリジン,ニトロメタン,ニトロエタン,テトラクロルエチレン,フルフリルアルコールについてそれぞれ4, 3, 13, 1, 65, 2, 44, 47, 1, 1ppmであった。クロルベンゼン,アニリン,シクロヘキサノン,ピリジン,ニトロメタン,ニトロエタンは濃度と吸光度との間に直線関係が成立した。濃度をx(ppm),吸光度をyとしたときのクロルベンゼンの回帰直線はx=6.38×104y-0.7である。クロルベンゼンは労働衛生許容濃度(75ppm)まで測定でき,その95%の信頼限界値は75±15ppmであった。本分析計は多くの有機溶媒蒸気の許容濃度以下まで測定できる。

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