工業化学雑誌
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親電子的水素添加試薬としてのジイミド
高木 徹
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70 巻 (1967) 6 号 p. 892-894

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抄録

エルカ酸,ステアロール酸混合物のジイミド還元生成物の組成を,ガスクロマトグラフィーによって測定し,前者が速度定数比2.7で後者よりすみやかに水素添加されることを認めた。このように直鎖化合物において,ジイミドが三重結合より二重結合に対して反応性が大きいことは,不飽和結合に対し親電子的に付加することを示す。この付加機構は置換アゾベンゼンのジイミド還元における速度定数比より求めた置換基効果(ハメットのρ値:-0.95)によって確認された。ケイ皮酸置換体でジイミド還元において置換基効果が示されないのは, 二重結合のα 位のカルボキシル基の影響が大きいためと推定される。

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