70 巻 (1967) 7 号 p. 1221-1223
アルコキシ基またはカルボキシ基をもつ鉄化合物とトリエチルアルミニウム( Et3Al) とから成る触媒の1,4-ヘキサジエン合成における接触効果を検討した。酢酸第一鉄,鉄(III)ジメトキシモノアセテート(Fe(OCH3)2(OCOCH3))および酢酸第一鉄をメタノール,ブタノールあるいはフェノール中で酸化してえられた鉄(III)化合物を触媒成分として用いるとき,既知の鉄(III)キレート化合物と同程度の効果を示した。しかしながらブタジエンのみの反応による高沸点オリゴマーおよび高分子量物の生成が多く,低いブタジエン濃度,高いエチレン圧力の条件で反応するときのみ1,4-ヘキサジエン生成の選択率がやや改善された。