工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
ポリ(2-ビニル-4,5-ジフェニルオキサゾール) の合成
栗栖 安彦西山 弘隆大河 原信
著者情報
ジャーナル フリー

71 巻 (1968) 10 号 p. 1741-1744

詳細
PDFをダウンロード (1167K) 発行機関連絡先
抄録

ベンゾインアクリレート(BA)を酢酸中尿素と反応させることにより2-ビニル-4,5-ジフェニルオキサゾール(VOX)を合成し, このVOXのラジカル重合を行ないポリ(2-ビニル-4,5-ジフェニルオキサゾール)(PVOX)を得た。, また,BAをラジカル重合して得られたポリベンゾインアクリレート(PBA)を溶融下に酢酸アンモニウムと反応させることにより, PVOXと同じポリマーを合成した。またBAとスチレンのコポリマー(BA含量12%)からも同様にオキサゾール環を持つポリマーを得た。しかし, これら高分子反応の場合はオキサゾール環(OX)の他にイミダゾール環(IM)も含まれ元素分析値から, 前者の場合は,OX:IMが81:19(モル比)であり,後者の場合は83:17( モル比) であった。VOXのλ maxは288mμであったが, PVOXになると301mμ の赤色移動が認められオキサゾール環の間に相互作用が働くものと考えられる。PVOXは期待したような光電導性を示さなかったが, 300mμの紫外線照射によりλ max408mμの蛍光スベクトルを示し, シンチレーターとして有効なポリマーになるのではないかと考えられる。

著者関連情報
© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
前身誌

東京化學會誌

feedback
Top