工業化学雑誌
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線条陰極を用いる海水電解槽の電圧および電流分布
井上 誠一林 邦一小野 武蔵
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71 巻 (1968) 12 号 p. 1993-1998

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抄録

線条陰極を用いる流下水銀式海水電解槽の陰陽両極間の電圧分布,アニオン交換膜の電流分布および線条陰極の電流分布について検討した。供試電解ソウはアニオン交換膜で仕切られた陰極室と陽極室から成り立つ。陽極室には黒鉛陽極を設け, 陰極室には線条陰極を垂直かつ一線に取りつけ, 黒鉛陽極とアニオン交換膜の間に粗隔膜を取りつける。海水を陰極室に流し, 濃厚カン水を粗隔膜とアニオン交換膜の間の小室に供給する。両極間の電圧分布は直接測定し, アニオン交換膜および線条陰極の電流分布はモデルによって間接に推定した。実験結果から次のことが結論せられた。
( 1)槽電圧はアニオン交換膜の電流密度0.05A/cm2 において3.5~4.5Vである。その大部分は電極電位で占められ, 残余は陰極液, アニオン交換膜等の電圧降下である。
(2)線条陰極のアニオン交換膜に対する面はその反対側の面よりも電流が多く流れる。
(3)線条陰極の間隔を小さくすることによってアニオン交換膜の電流分布を均一にすることができる。

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