工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
クメンおよびクメン- 液体亜硫酸の存在下スチレンと無水マレイン酸の電荷移動型錯合体によって開始された重合反応
松田 実安部 勝弘
著者情報
ジャーナル フリー

71 巻 (1968) 3 号 p. 425-429

詳細
PDFをダウンロード (1377K) 発行機関連絡先
抄録

スチレンが無水マレイン酸に対して電子供与体となり, 電荷移動型錯合体をつくることはよく知られているが, この系を加熱しももポリマーはほとんどえられない。しかしながら, エチルベンゼン, クメン, p - シメンなどをこの錯合体系に添加するとラジカル重合が誘起され, 容易にスチレンと無水マレイン酸の共重合体がえられた。また, このクメンなどを含む系に液体亜硫酸を加えるとポリスチレンが好収率でえられ, この系ではカチオン重合が開始されていることが見出された。いずれの重合系においてもスチレンと無水マレイン酸の電荷移動型錯合体がクメンのα 位の水素を引き抜くことで開始反応が誘起されると推論した。

著者関連情報
© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
前身誌

東京化學會誌

feedback
Top