工業化学雑誌
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塩基性炭酸マグネシウムの示差熱分析曲線における発熱過程
橋本 栄久富沢 俊昭三友 護
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71 巻 (1968) 4 号 p. 480-484

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抄録

塩基性炭酸マグネシウムは示差熱分析(DTA) 曲線で発熱過程を示すことが知られている。本報においては発熱過程が分解反応中の雰囲気により非常に影響されることを見い出した。発熱過程の発生と起因をDTA,熱重量分析(TGA),X線回折,化学分析等の手段により研究した。
空気中あるいは窒素ガス中では塩基性炭酸マグネシウムは150~350℃ で水を失って無定形の炭酸マグネシウムとなる。約400℃ で無定形の炭酸塩は分解しはじめ無定形の酸化マグネシウムとなる。約505℃ で無定形酸化マグネシウムの結晶化が起こり,それが発熱過程の理由である。炭酸ガス雰囲気中では空気中や窒素ガス雰囲気中に比べ,ずっと強烈な発熱過程が見られる。しかしながら減圧下では発熱過程は認められない。DTA曲線における発熱ピークの有無および大きさは無定形酸化物内CO2の離脱の難易により左右される。

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