72 巻 (1969) 11 号 p. 2393-2397
セミ共沈法で調製した酸化ニッケル- シリカ- アルミナ触媒によるプロピレンの低次重合反応を行ない, 触媒表面の状態と活性との関係について検討した。種々の温度における触媒の活性化処理および添加するニッケルの濃度によって触媒の平均細孔径が調節でき,生成重合油中のC6成分はこの平均細孔径に大きく依存していることが明らかとなった。また,赤外線吸収スペクトルの測定結果より, この触媒の表面ではニッケルイオンが, シリカ- アルミナ中のアルミニウムイオンと一部置換していることが認められた。さらに,触媒に対するプロピレンの吸着速度は,Roginsky-Zeldovich式で整理でき,また,その吸着速度は触媒の酸点には必ずしも依存しなかった。シリカ-アルミナおよび酸化ニッケル-シリカ- アルミナ触媒の吸着反応の活性化エネルギーは, それぞれ1.41kcal/molおよび2.64kcal/molで与えられた。