工業化学雑誌
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高圧下におけるエチレンのラジカル重合に対する炭化水素添加の影響
小林 貞雄
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72 巻 (1969) 12 号 p. 2511-2517

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抄録

300mlのかくはん機つきオートクレープを用い,圧力1200~1600atm,温度150~210℃,開始剤クメンヒドロペルオキシド1.5~5.0×10-5=mol/lの条件下でエチレンを重合させるさい,炭素数14までのn-パラフィンまたはα-オレフィンを加え,それが反応速度やポリマーの物性に与える影響を調べた。
n-デカンをエチレンに対しモル比で1.0~2.0×10-2加えた場合,初期重合速度[r(mol/l・min)],連鎖移動定数(Cs),およびポリマー鎖100炭素当りの分岐数(CH3/100C)は,エチレン分圧[P(atm)],反応温度[T(°K)],および開始剤初濃度[C(mol/l)]を用いて,次式で表わされる。
γ=7.410×103×C0.674×P2.644×exp(-20,850/R×T)
Cs=2.943×exp(-20.6×P/RT)×exp(-3,100/R×T)
CH3/100C=4.194×105×C0.0597×P-0.941×exp(-4,887/R×T)α-オレフィンの場合には,反応の遅延効果が認められ,エチレンに対するα-オレフィンのモル比とポリマーの重合度の逆数との関係は直線的でなく,ポリマー中の分岐数および2重結合はα-オレフィンの量およびその炭素数の増加とともに多くなる。

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