73 巻 (1970) 10 号 p. 2077-2081
スピロピランによる微粉末酸化亜鉛の光電流の光学増感とスピロピランの吸着状態との関連を調べた。カルボキシル基をもったスピロピランは酸化亜鉛上に少なくとも2種の異なる状態で吸着されていることがわかった。一つは酸化亜鉛の格子亜鉛とキレート化することにより酸化亜鉛と強く結合し, 増感に対して非常に高い効率を示した。他方は弱く結合した状態で増感に対して少ない効率を示した。分子構造の変化はスピロピランが吸着しているあいだは認められなかった。吸着したスピロピランの光化学変化は分光学的に測定した。その結果から吸着状態が明らかにされた。