73 巻 (1970) 2 号 p. 327-330
リノール酸メチル, リシノール酸メチルの三酸化クロム-ピリジン錯体によるアリル酸化を研究した。リノール酸メチルは -5℃ で容易に酸化され, 生成物が 9-ケト-10,12- および 13-ケト-9,11-オクタデカジエン酸メチルと少量の 8,10,12- および 9,11,13-オクタデカトリエン酸メチルであることが吸収スペクトルと酸化開裂生成物のガスクロマトグラフィーにより認められた。
リシノール酸メチルの室温における酸化では初期中間生成物としての 12-ケト-9-オクタデセン酸メチルと最終生成物の9ケト-10-オクタデセン酸メチルが得られた。反応の機構が考察された。