工業化学雑誌
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アントラキノン系分散染料の昇華性におよぼすβ-位置換基の影響
小西 謙三松岡 賢高木 浩一渡部 晋次北村 輝雄北尾 悌次郎
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74 巻 (1971) 10 号 p. 2118-2122

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抄録

ポリエステル用分散染料の合成に関連して, アントラキノン染料の昇華性を検討した。1,4-ジアミノ-, 1,4-ジメチルアミノ-,1-アミノ-4-アニリノ- および 1,4-ジアニリノ-アントラキノンの昇華堅ろう度におよぼすβ-位置換基の影響や 1,4-ジオキシアントラキノンの Annellation 化の影響をその化合物の親水性/疎水性値, すなわち無機性/有機性値を用いて考察した。
β-位置におけるハロゲン置換基はあまり影響を示さないが, β-位をフェノキシあるいはアラルキルメルカプト基で置換したものやα-位をアニリノ基で置換したものは昇華に対してかなり堅ろうになる。また 1,4-ジオキシアントラキノンの 2,3-および 6,7-ベンゾ誘導体の堅ろう度はすぐれており, 昇華に対する顕著な Annellation 効果がみられる。このような構造改変では, 染料の耐昇華性におよぼす置換基の寄与が親水性部分より疎水性部分の作用にもとついているものと考えられる。またアントラキノン誘導体の色に対する Annellation 効果も考察した。

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