工業化学雑誌
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ペリレンテトラカルボン酸ジイミドの硫酸分解反応
長尾 幸徳御園生 尭久
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1971 年 74 巻 12 号 p. 2500-2502

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抄録

3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸ジイミド (PTCI) を硫酸分解して 3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸無水物 (PTCA) を生ずる反応の中間物と思われる 3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸モノイミド (PTCMI) を高収率で得るために PTCI の硫酸分解による成分の変化を分光光度法で測定して速度論的に検討した。
硫酸濃度は 75~100% の各種濃度, 反応温度は 180℃, 200℃, 220℃ で行なった。求めた反応曲線よりこの反応は 90~95% 硫酸濃度で 180℃ で反応させた時反応が円滑に進み,かつ PTCMI の生成率は 55% 前後となり最高を示した。またこの反応は PTCI→PTCMI→PTCA に進む逐次1次反応に従い, PTCMI の生成率は (k2/k1)が減少するほど高くなることを確認した。求めた速度定数と硫酸濃度の関係から, この反応には水が関与していると考えられる。97.08% 硫酸濃度の時の反応の活性化エネルギーは k1からは 37.3kcal/mol, k2 からは 28.7kcal/mol と求められた。

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