工業化学雑誌
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ナイトレン中間体を経る反応性染料
小松 紀陸田村 修二黒木 宣彦
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1971 年 74 巻 12 号 p. 2503-2507

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抄録

スルホニルアジド類は熱あるいは光により分解し, ナイトレン中間体を経て CH 結合への挿入, 環状付加, 溶媒からの水素引抜きなどを起すことはよく知られている。このような反応性のあるスルホニルアジド基を持った反応性染料を合成し, ポリプロピレン繊維およびポリエステル繊維への適用性を検討した。
これらのアゾ染料をポリプロピレンのモデルとしてのイソオクタン中で熱分解し, イソオクタンとの反応生成物 1-4'-N-イソオクチルスルホンアミドフェニルアゾ-2-ナフトールを得た。
これらの染料の熱固着には, 150℃, 2時間または 160℃, 1時間が必要であった。この条件はポリプロピレン繊維には酷であるので, ポリプロピレンへの適用は困難であった。しかし, この新しい染色法はポリエステル繊維には適用でき, この方法による染色物は非常に高い昇華堅ろう度を示した。

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