74 巻 (1971) 2 号 p. 218-223
非イオン性界面活性剤の逆型ミセル濃度領域における, 溶液構造の温度変化を調べるために, ポリオキシエチレン基の重合度 12 および 8.5 の 2種のノニルフェニルエーテルを用い, 80~95%水溶液の流動複屈折度および粘度の温度依存性を, 10~80℃ の温度範囲にわたって測定した。その結果,前者においては 85 %以上,後者においては 90% 以上の濃度溶液は,温度の上昇とともに負の複屈折度を減少して, ついにある温度で 0 となるが,さらに温度をあげると, 再び負の値を示すようになること, および, この複屈折度が高温度において再度負の値を示しはじめる温度で, 溶液の粘度はそれぞれ極小となることがみとめられた。これらの実験結果をもとにして, 非イオン性界面活性剤の 80~95% の溶液構造の温度変化について詳細な検討を行ない, 状態図をつくることを試みた。