工業化学雑誌
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Print ISSN : 0023-2734
ベンゼン可溶性ポリフェニレンの生成機構
新野 昭伍
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74 巻 (1971) 3 号 p. 499-502

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抄録

BTC(塩化ピフェニルテトラゾニウム)と塩化銅 ( I ),塩化鉄 ( II )は活性なコンプレックスを形成し, それを加熱分解するとベンゼンに溶け易いポリフェニレンを生じた。重合がフェニルラジカルを経て進行することは, コンプレックスがビニルモノマーのラジカル重合を開始させることから確認された。重合時に生じる塩化銅 ( II ),塩化鉄 ( III ) は重合禁止効果を示し, 反応混合液にそれらを余分に加えておくと, ポリフェニレンの最高分子量は 15000 から 3000 に低下した。一方禁止効果を弱める条件では 31000 まで上昇した。解離した BTC の多いコンプレックス生成液を加熱すると, ポリマー中の不溶解成分が増加した。それをホルマリンで還元すると, 少量のべンゼン可溶成分が抽出され分子量は 3000 以下であった。抽出残査は強固な分子間架橋を形成していると考えられる。解離した BTC が重合中に分解されると, 活動自由なフェニルラジカルを生じ, これが架橋の形成にあづかる要因と考えられる。

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