Clusius及びDickelの熱擴散法による瓦斯分離の研究は殆ど不連續的操作に關するものである.之に對し本研究に於ては, H2-O2系の連續的分離を行ひ,流速を始め温度差,管徑等の實驗的諸要素と分離量との關係を追求した.装置は,上部に瓦斯の入口及び上部と下部とに計2個の出口を具へた所謂熱管型にして,温度差を附せる器壁の長さが夫々等しく(84cm)間隔のみ異なる3種の寸法(3.0, 6.3, 10.8mm)のものを用ひた.温度差は56°, 91°,及び138°Cの三段に,下部の出口より採取せる瓦斯の流速は0.02~0.277〓/時の範圍に變化せしめた.その結果として二三の實驗的關係を求め得た.その内注目すべきと思はれるのは,分離瓦斯の採取速度とその濃度變化の大いさの逆數とに直線關係が成立する事である.