65 巻 (1944) 10-12 号 p. 769-774
粒子の大きさと濾層透過性との關係を明かにする爲に先づ五酸化燐の煙に就て豫備的實驗を行ひ粒子の大きさ大なる方が重量透過率小なる事を知つた.更にステアリン酸の煙に就き濾層透過前後に於ける粒子の大きさの分布状態並びに粒子數透過率を測定して粒子の大きさ大になると明かに透過率の減少する事を知り,慣性効果の存在を證明出來た.粒子の大きさが小になると再び透過率が減少する傾向が見えたが明瞭でなかつた.たとひ熱運動効果が存在しても極大透過率は必ずしも實現するとは限らない.