78 巻 (1957) 12 号 p. 1713-1716
別府温泉の微量成分定量の一環*として37個の温泉について,チタンの定量を行った。定量は黒田,池田らの鉄を担体として共沈させ,これを硫酸にとかして過酸化水素で発色させる方法をとった・最高は十万地獄の298γ/lで,全温泉の平均は87γ/lであり,明馨,地獄地区に多かった。しかしTi/Feの関係をみると必ずしも鉄含量に比例せず,とくに鉄を多く含む明碧,地獄地区に極端に低い例があり・一般に低かったが亀川地区は鉄にくらべチタンの多いのが目立った。一方,蒸発残留物に対するチタンの比は明糞地区が多かった。またチタンは酸性泉に多く含有されている。