79 巻 (1958) 4 号 p. 528-531
タングステン線の表面に付着している微量の炭素の定量法として, 強リン酸-ヨウ素酸分解法を検討し, この方法で比較的よい精度で定量できることをたしかめた。すなわち試料を強リン酸とヨウ素酸カリウムの混合物の中で230°~250℃に加熱して溶解し, 発生する炭酸ガスを水酸化ナトリウム溶液に吸収させ, 過剰の水酸化ナトリウムを塩酸で滴定して炭素を約95%の精度で定量することができた。定量法の検討のために単体炭素およびタングステンカーバイドを試料とし,両者とも同様に定量できることも確かめた。