日本化學雜誌
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滴下水銀電極による5員環異節環状化合物のカルボニル誘導体の還元(第3報)2-ハロゲノ-5-カルボニルフランおよびチオフェンの特性について
中谷 純一木下 宏小野 慎一
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80 巻 (1959) 11 号 p. 1334-1337

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抄録

滴下水銀電極による還元において2-ハロゲノ-5-カルポニルフランおよびチオフェン(ハロゲンは_-I,-Br,-Clまたカルボニルは-CHO,-COCH3)は有機ポーラログラフィーにおいて数少ない官能基の還元的脱離反応を示した(p-ハロゲノベンゼン化合物においては認められない)。たとえば 2-プロム-5-アセチルフラン(10-3mol/l,10%アルコ-ル溶液,pH1において半波電位-0.738および-1.075Vの2段波を示す)はpH1,支持電位-0.83Vの条件下に定電位電解を行なうとアセチルフランがえられた。
2-ハロゲノ-5-置換フランおよびチオフェンにおいて置換基が-H,-COOH,-COOR,-X等の場合には脱ハロゲン波は示さない.。2-カルポニルフランおよびチオフェンの還元電位におよぼす5位の置換基(-H,-CH3,-OCH3,-COOR,-X)の影響はハロゲンの場合を除き置換基定数σ直の増大と共に陽の電位に移行する。しかしながら,既報にわいてのべたアルコキシカルボニル基にもとつく還元電位ほどその効果は認められ難い。ベンゼン,フランおよびチオフェンのアルデヒド類について定電位電解反応速度の考察を行なったが,反応速度は半波電位の陽のものほど小さかった。

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© The Chemical Society of Japan
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